虫が来てなんぼ!

イギリスは、「イングリッシュガーデン」と呼ばれるくらいなのでガーデニングをしている人が多い。
小さなベランダの鉢植えから、森のような大庭園だったり・・と形は様々だが、共通して言えることは「その庭、虫が来ますか?」ということ。

蝶や蜂が来ない庭は庭じゃない!というのが基本的なイギリス人の考え。 

なので、どの種を買っても、どんな苗を買っても、概要欄に「Bug friends」とか「Bee mix」など書かれていて、みんな敢えて蜂や虫が好むような草花を庭に植える。 


私は元々虫は得意ではなかったが、イギリスでは昆虫に優しいことが当たり前で、庭やガーデニングだけに限らずどこに行ってもそれが前提なので、最近は私も平気になった。日本にいた時は、家の中に蜂が1匹入ってきただけで即キンチョールを噴射していた。でも今は窓やドアを開け外に逃がしてやるようになった。巨大ななめくじでさえ慣れてきた。 


そんな時、同じくガーデニング好きな日本人の知人Aさんと話をしていた時の事。
Aさんは私と違ってもう少し大きな街の住宅地で暮らしていて、広めのベランダで鉢植えで色々植物を育てている。 でも虫が大嫌いなんだそうだ。自分が育てている花に虫が寄ってきたら「即殺虫剤をかけて殺す」、アリや蜘蛛がいたら「すぐ潰す」と言いながら笑っていてゾッとした。 
野菜は育てていないのだろうか? 枯れた花から種を取ったりしないのかな?? 
でも確か、ミニトマトなどを育てていると言っていたと思うのだが、誰かが受粉してくれないと実がならないとわかっているのだろうか?  もちろん、Aさんが四六時中鉢植えの前で見張っているわけではないので、トマトがなるという事はAさんがいない間に虫がやってきて受粉してくれているのだろうが、それにしてもこのイギリスで片っ端から虫を殺していると言う人を初めて見たのでとても驚いた。 


こちらは普段の生活から蝶や蜂、その他昆虫全般にやさしいことが大前提。保育園や小学校でもそういう授業を受けるし、どこのキャンプ場に行っても「Wildlife」を第一に考え自然環境を壊さない施設であることを謳っている。   
日本にいる時はそんな事など考えたことがなかった。虫がいれば殺虫剤で殺すのが普通だと思っていたし、平気で殺せた。でも今はクモの子1匹でも殺さず外に逃がしてやる。
庭に蜂が飛んでくるとむしろ嬉しいと思うようになった。「そうでしょう、そうでしょう。うちの庭は花がたくさんで魅力的でしょ~!」と誇らしくなる。土いじりをしていてミミズが現れると「いつも土を耕してくれてどうもありがとう!」と思う。

ただやっぱりガーデニングや家庭菜園をする上で、どうしてもなめくじだけは許せない・・・ こんなに昆虫に優しいイギリスでさえなめくじ退治の薬剤が数えきれないくらいたくさんあるのがちょっと可笑しい(笑) 

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