切ない初夏の「あお」

ブルーベルが咲くこの時期になるといつも思い出す。

冬のスノードロップや春先のワイルドガーリックの白い花が終わると、スイセンや菜の花の黄色い花、そしてそれから忘れな草やブルーベル、亜麻(フラックス)など青い花が咲き始める。

今年は少し早くて4月の中旬にはブルーベルが咲いていたが、本来ならちょうど今頃、5月に入った頃にブルーベルが咲き始める。春が終わって夏を迎える初夏のサイン。
学校もいよいよ夏学期 Summer Term(こちらは9月から学校が始まるので、年度が終わる最後の学期)に入る。

つまり、卒業の季節。別れの季節。
少しセンチメンタルになる季節。

 

青くて可愛いブルーベルの花を見かけると、数年前息子が小学校を卒業した時のことを思い出す。



この年度最後のサマータームが始まると同時に、通っている小学校から卒業式の日程や、卒業生に贈られる記念品についてのお知らせ、進学する次の学校の案内等の連絡がパラパラと届き始める。実際に学校を離れるのは夏休みに入る7月中旬だが、「もうそんな時期なのか」とハッとさせられる。

イギリスの小学校は4歳(5歳になる年)から行き始めるので、あんなに小さかった息子がもう卒業するのか、と年月の経つ速さに驚くと同時に、イギリスの学校教育システムが全くわからない中いつも不安に感じていたことや、そんな時学校の先生たちや息子のクラスメイトのお母さんたちが優しく親切に色々教えてくれたこと、私の不安はものともせず毎日健気に元気に学校に通ってくれた息子に感謝してもしきれず、あの時の今頃は毎日泣いていた。
今思い出しても泣きそう・・・。

寂しさと嬉しさと期待と感謝と今後の不安と、もう、感情がグチャグチャだった。

 

そして今年もまたブルーベルの季節になった。きっと今頃、あの時の私と同じように我が子の成長を喜び、そして寂しさや切なさ驚きを感じで一喜一憂しているお母さんたちが何処かにいるんだろうなぁ、と、ブルーベルを見るたびに思いを馳せる。


うちの息子たちは今はセカンダリースクールに通っていて、しばらくもう卒業や進学とは無縁だが、またあと数年もすれば、今度はもっと大きな旅立ちが待っているのだなと思うと、やっぱりブルーベルの「青」は切ない。


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