ブルーベルの森
ワイルドガーリックが咲く頃、青紫色のブルーベルも顔を出し始める。
ワイルドガーリック同様静かな木陰で咲くことが多いので、ブルーベルも森の中で人知れずひっそり咲いている場合が多い。
私が知っているこの森も、個人所有の森なので普段は立ち入りが禁止されていてここにこんなにたくさんのブルーベルが咲いているなんて恐らく誰も知らない。10数年前、まだ子どもたちが小さい時にどこかブルーベルが綺麗に咲いている所はないかと近所をウロウロしている時にたまたま見つけた。その頃は所有者が今とは違う人で、春の間だけ解放していてくれたのでブルーベルを見ながら森をぐるっと散歩ができた。
そろそろブルーベルも満開だろうと思い、昨日あまりにも天気が良かったのでブルーベルを探しに出かけてみた。「そういえばあそこはどうなってるだろう? (柵の外から)遠くからでもいいからちょっと見れないかな」と思ってその森に行ってみたが、やはり柵が閉まっていて中には入れないようになっていた。まぁ仕方がない・・・と帰ろうとしていたら、この森の所有者らしき男性がたまたま森の中から現れた。せっかく来たことだし、取りあえず聞くだけ聞いてみようと中に入れないか尋ねると、男性は「いいですよ」と快諾。でも中で大きな機械を使って木を切る作業をしていたり、大きな農耕馬がいたりするから気をつけて、と言われた。
まさか中に入れると思わなかったので本当にラッキー。言ってみるもんだ。
10数年ぶりに入った森は、相変わらずブルーベルとワイルドガーリックが共存し紫と白のコントラストが素晴らしかった。

ブルーベルとワイルドガーリックの花だけでなく、ブナからの木漏れ日や小さく重なり合うフレッシュグリーンのブナの葉、木々の影、鳥のさえずり、風の音・・・すべてが美しい。
ブルーベルの森は各地にあって有名な所は地図にも載っているしウェブサイトでも紹介されていたりして毎年この時期になるとたくさんの人が訪れる。でもブルーベルとワイルドガーリックがこんなに綺麗に一緒に咲いている所は案外ないかもしれない。ブルーベルの中に少しワイルドガーリックとか、逆にワイルドガーリックの中に少しブルーベル、とかはあるが、こんなにはっきりちゃんと両方が綺麗に咲いている森はなかなか見かけない。
イギリスの風物詩。
自然が美しいところが私がイギリスを好きな理由のひとつ。


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