BENTO

最近イギリスでも「Bento」が通じるようになってきた。

普通のスーパーでも、ご飯の上に照り焼きチキンなどが乗った物や寿司の詰め合わせが「Bento Lunch Box」とかいう名前で売られていたりする。ひと昔前はご飯がパサパサで食べられたものではなかったが、最近のBentoはまぁまぁ美味しい(もちろん、日本の物とは比べものにならないが)。

 

我が家には思春期&成長期の息子が2人いて、時々弁当を持たせる。何の弁当が一番好きか聞いたところ、やっぱり「お寿司」と。


イギリスの学校にも給食がある。

地域や自治体、学校の規模によって給食形態は様々で、学校に調理場があって毎日調理スタッフが作ってくれる所もあれば、ケータリング業者に頼んで毎日持ってきてもらう所もあるそうだ。

生徒たちは給食を食べてもいいし、家から自分の食べたいもの(「Packed Lunch」=いわゆる弁当)を持って行っても良い。メニューを見て、あまり好きでないメニューの日はPacked Lunchにしたり、アレルギー等ある場合もPacked LunchでOK。もちろん毎日給食でもいい。

うちの息子たちは、さすが半分日本人だけあって好き嫌いなくなんでも食べるので毎日給食でも良いのだが、お金がかかるので、週に1回か2回は弁当を持たせる。

Primary School(小学校)の時は1食2.20ポンド(当時のレートで約350円)なので、毎日給食にすると月に45ポンド(約6000円)くらいかかった。今はきっともう少し値上がりしていると思う。

ただ、Year2(2年生)までは政府が給食費を負担してくれるのでみんなもれなく無料。
Year2以降も保護者の収入によっては給食費が無料になる場合がある。

うちの息子たちが通った小学校は各学年1クラスずつしかない小さな学校だったが、校内にキッチンがあって調理スタッフが毎日とても美味しそうな給食を作ってくれていた。
息子たちも私が作るパスタより学校の給食の方が美味しいとよく言っていた。いままで食べたソーセージの中で学校の給食で出たソーセージが一番美味しいと今でもよく言う。

日本のように毎日メニューは変わるが、3週間ごとに同じメニューがリピートされる。

【献立例】
月曜日ートマトとバジルのパスタ、バナナのスティッキートフィーケーキ
火曜日ー自家製ソーセージロール、アップルケーキ&カスタードソース
水曜日ーローストチキン、フレッシュフルーツ
木曜日ーチリコンカン、フルーツゼリー&アイスクリーム
金曜日ーチキンナゲット、フレッシュフルーツ

ベジタリアン用のメニューもちゃんと用意されていて、「今日はあまり肉が食べたい気分ではないな」という時はベジタリアンでなくてもベジタリアンメニューを選んでも良い。

息子たちの学校の庭には大きなリンゴの木があり、秋になるとたくさんリンゴがなるので、そのリンゴを使ったケーキやパイなどがデザートに出ていた。

生徒数が少ない田舎ならではかもしれないが、丁寧に給食を作ってくれている感じがあって保護者からもとても評判が良かった。

 

息子たちは今はもうSecondary School(中高一貫校)に通っているが、カフェテリアがあってそこでパスタやサンドイッチなど色々買える。ドリンクやデザート、ポテトチップスやアイスクリームなどなかなか品揃えも豊富。
放っておいたらたくさん買ってしまう子がいるのか、「1日9ポンドまで」と利用限度額が決められている。

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イギリスは、言わずと知れた「ご飯がマズい」国。

実際はそれほどマズくはないのだが、「うまみ」や「ダシ」など関係なくトマトソースやグレービー、塩コショウで味付けされた物が多いので、食文化豊かで繊細な味付けに慣れている日本人の口には合わない事が多く、「マズい」と言われがち。

逆に、イギリス人にとって日本の料理は「高級料理」。
ラーメン1杯とっても15~20ポンド(約3000~5000円)するし、寿司などもなかなか気軽には食べられない。

そんな高級料理が入った弁当をうちの4歳や5歳の息子たちが日常的に持って行くものだから、保育園や小学校ではちょっとした見世物になっていたそうだ。
基本的にはサンドイッチ弁当なのだが、息子たちが巻き寿司やおにぎりが好きなので寿司弁当もよく作っていた。

パンを焼くのも好きなので、惣菜パンも時々持って行ったことがある。
もちろん横には唐揚げや枝豆、タコさんウィンナー、うさちゃんリンゴなども入れる。
こちらのスーパーで手に入る食材しか使っていないのだけど、一応、日本人が作る本物のBentoなので、こちらの人たちにとっては珍しい。

田舎なので尚更「こんなPacked Lunchを持って来た子を今まで見た事がない!」と先生たちも絶賛してくれた。

 

最近はYear2まで給食費が無料になったり、有名な料理家ジェイミー・オリバーが積極的に食事の大切さを発信するようになって以前に比べたら多少給食内容が改善されたらしいが、いまだにイギリスの子どもたちが学校に持ってくる典型的なPacked Lunchは「ハムやチーズのサンドイッチ、りんご、小袋のポテトチップス、チョコバー」あたり。

野菜もないし、量の割にはカロリーが高くあまり健康的とは言えない。
中にはランチボックスいっぱいにポテトチップスだけが入れてあるPacked Lunchを持ってくる子どももいる。偏食の子が多いのと、「じゃがいも(野菜)なんだからヘルシーでしょ」という意識の保護者が今も一定数存在する。

子どもの頃からこんな食生活で育てば、そりゃ世界から「イギリスのご飯は不味い」と言われても平気な、味に無頓着な大人に育つだろうと思う。

日本でもよく言われている食育
こちらの人たちを見ていると、とても大事な事だなと改めて思う。

↓我が家の弁当は基本的に手でつまんで食べられる物だけを入れている





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毎日の弁当だけでなく、運動会には重箱に弁当を詰めて持って行ったので珍しくてみんなが毎年見に来てくれたし、息子の友だちなどもよくつまみに来てくれて楽しかった。

今は息子たちがセカンダリーに上がり運動会を見に行くことがないので、重箱にお弁当を詰めてみんなでピクニックマットに座って食べるなんていう機会がなくなってしまってとても寂しい。作るのは大変だが、青空の下、「次は何食べようかな~」なんて言いながらみんなで食べる重箱弁当は本当においしかった。

徒競走の結果とかもらったメダルの数とかより、とにかく運動会といえば「大きなお弁当」!! イギリスの運動会でも、重箱!!!

子どもたちにとっても私にとっても良い思い出になっている。

 

 

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