一足早く「母の日」

3/15(日)、イギリスは「母の日」だった。

「 Mothering Sunday」と呼ばれイースター行事の一環で、毎年イギリス教暦レント期間の第4日曜日(イースターサンデーの3週前)が母の日になるらしい。

元々は教会に行ったり離れて暮らす母親に会いに行き家族みんなでご飯を食べたり・・・というような日だったそうだが、今ではアメリカの「Mother's Day」の影響を受け「母親に感謝し労わる日」が一般的になっている。

 

正直私は「母の日」とかあまりどうでもいい。別に息子たちに感謝してもらいたいとも思わないし、プレゼントなども欲しいと思わない。
わざわざ「母の日」だからと感謝してもらったりプレゼントをもらったりしなくても、彼らの私に対する感謝や労いは日々の生活の中で毎日ちゃんと感じている。

ただ、子どもたちが小学生の頃は学校でカードや手作りのプレゼントを作って持って帰ってきてくれたので、それは嬉しかった。

 

驚いたことに、今年は夫が「みんなから」ということで胡蝶蘭をくれた。もう、ビックリ! ビックリしすぎて言葉が出なかった。

というのも・・・・
実は今、キッチンの流しの前に胡蝶蘭があり、最近やっと花芽が膨らみ始めてもうすぐ咲きそうなのだ。「今」というか、去年からずっと置いてあって、冬前に花が全部落ちてしまったが最近になってようやく新しい花芽が出てきたところ。もうダメかと思っていたので花芽がついた時はとても嬉しかった。 その花芽が今少しずつ日に日に大きく膨らんできて、それを「早く咲かないかなぁ~」「いつ咲くかなぁ~」と毎日眺めるのが最近の私の日課になっている。

そんな時に思いがけずもらった綺麗に咲いた胡蝶蘭。嬉しいというか、呆れるというか、「一体何のつもり??」と、もうビックリ・・・(笑)

キッチンシンクの前に立つとすぐ目の前に胡蝶蘭が置いてあるので毎日手を洗ったり水を飲んだり紅茶を入れたりする時にイヤでも見えるはずなのだが、恐らく見えていないのだろう。そして、私が家事をしながら毎日その胡蝶蘭を愛でている事にも全く気付いていないのだと思う。

確かに今はまだ花は咲いていないが、形状も植木鉢の感じもほぼ同じなのに、気づかないものか・・・。
はたまた、気づいているのに敢えての胡蝶蘭だとしたら、それは意地が悪すぎる気もする。もしかしてそれが「優しさ」だと思ってる?・・・とか色々考えてしまった。

だって、もし夫が楽しそうにプラモデルか何かを組み立てていて、私が「はい、これプレゼント」と、完成形の同じプラモデルをあげた場合「嬉しいか」、という話。

さすがの夫でもそこまでバカではないと思うので、きっと、やっぱり、毎日見ているあの植物が、私が毎日今か今かと花が咲くのを楽しみにしているあの植物が同じ胡蝶蘭であるということに気づいていないのだと思う。逆に、そう信じたい。
花が咲いたらさすがに気づくだろうか。

まぁ、胡蝶蘭なら何鉢あっても綺麗なので、別にいいのだが。

ちなみにイギリスで胡蝶蘭は日本のような「高級花」というイメージはない。普通のチューリップやガーベラの鉢植と同じ価格帯で、結構手軽に買える。


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それより、夫が「母の日」に私にプレゼントをくれるようになったのはいつからだっただろう?

子どもたちがまだ小さく、保育園や小学校にも行っていない時のある母の日に、夫に「母の日だけど何かないのか」と聞いた事があった。別に何か欲しいという意味で聞いたのではなかったと思う。世間では母の日だけどウチは何かあるのかな?と軽い気持ちで聞いた。子どもたちはまだ小さくて「母の日」がどういうものなのかわかっていないので、何かあるとすれば夫が率先してやってくれると思い、夫に聞いた。

すると夫は「え、君は僕の『お母さん』じゃないから何もしないよ」「子どもたちが大きくなった時に彼らに祝ってもらうものなんじゃないの?」と当たり前のように言った。

私も別に夫に何かしてもらいたいと思っていなかったので、「そうだよね」と言って終わった。

私の誕生日も似たような感じで何もなかった。
「ハッピーバースデー」くらいは言われたかもしれない。

なので、もちろん私も「父の日」も夫の誕生日も何もしなかった。
そんな年が数年続いた気がする。

でも確か、いつかの父の日に「子どもたちから」と言って、子どもたちの名前入りのビアグラスをあげたのだ。ケーキだったかクッキーだったかも焼いて、結構盛大に祝った事があった(きっと私の機嫌が良かったのだと思う笑)。
多分それ以来かな、夫が母の日や私の誕生日に色々としてくれるようになったのは。

 

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最近は息子たちも大きくなり個人的に花やチョコなどをくれるようになった。何もない年もあるが、それはそれで別に気にしていない。
ただ、朝から「今日は『母の日』だから私に色々頼まないでよ。今日くらいゆっくりさせて!」と宣言すると、いつもなら「お母さん、ご飯なに?」とか「お母さん、お腹減った。何か食べるものない?」と5分おきくらいに聞いてくるのに、案外おとなしくしていてくたりする。色々プレゼントをもらうよりそっちの方がだいぶ有り難い。

なので、今更夫が花を準備していてくれたことに少し違和感があった。

 

でも結局その違和感の正体もすぐわかることになる。

 

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その日はちょうど息子のサッカーの試合があり車で40分ほど離れた町まで行く必要があったのだが、途中義父母の家の近くを通るので「帰りにちょっと寄ろうと思う」と夫が言った。手には私にくれたものと同じ胡蝶蘭が。

あー、なるほど。そっちがメインね。ついでに私にも胡蝶蘭を買ってくれたってことか。もしかして、自分の母親にあげるプレゼントだけ準備していたら私からクレームが出ると思ったのかな。

でも、私は母の日のプレゼントも、クリスマスも誕生日も今まで一切何も催促をしたことがないのだから、今更そんな事くらいで文句を言うつもりはないのだけど。
第一、欲しいものがあれば自分で勝手に好きな物を買うし・・・・。

 

そして、息子のサッカーの試合が終わった後義父母宅へ。
夫が義母へ胡蝶蘭を渡す、「Happy Mother's Day! こういうの(胡蝶蘭のこと)好きだったよね?」 義母は「オー、サンキュー」と言いながら胡蝶蘭を受け取ったが、「イエス」とも「ノー」とも言わない。

実は私も不思議だったのだ、なぜ夫が義母に胡蝶蘭を選んだのか。
今まで何度も義父母の家には行っているし、年末もクリスマスを祝うために一家みんなで義父母宅に集まったが、且つて一度も義父母宅に「観葉植物」が飾ってあるのを見た事がない。

外の庭には椿やモクレンや桜やりんごなどの木があり、池もあって、ダリアやスイートピーなど少し花が植えてあったりするのは見た事があるが、家の中で義母が植物を育てているイメージがまるでない。

「イエス」とも「ノー」とも言わなかったところを見ると、やはり義母は特別胡蝶蘭が好きなわけではないのだと思う。もっと言えば他の観葉植物にも興味がなさそう。

ここ20年くらいの付き合いしかない私でも義母が観葉植物に興味がない事くらいとっくに気づいていたのに、生まれてからずっと見てきた息子である夫はそんな事も知らないのだろうか。庭の花を大事にしているから、インドアの植物も好きだと思ったのか。きっと子供のころから今まで一度も家の中で植物を見た事がないのに???

窓際に置くようなちょっとしたポトスやパキラ、サボテン、多肉植物の類さえも全く見た事がない。そういえば、花瓶に入れられた切り花さえ見た事がないかもしれない。

そんな人になぜ胡蝶蘭をあげようと思ったのだろうか。義母は甘いものが大好きなのだから別にチョコレートでも良かったのに(むしろそちらの方が義母は喜んだだろう)。

 

実の母親にさえこんな的外れなプレゼントをあげるのだから、私に胡蝶蘭をくれるのは仕方がないのか・・・ くれるだけマシということか。

 

あーー、早くキッチンの胡蝶蘭が咲かないかなーー!
多分来週には咲くと思う!
楽しみだな~~!!!

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